【あらすじ】
元検事で元弁護士、そのうえ美貌と才能まで持ち合わせた男・芽吹章は、国際紛争と嫁姑問題以外は何でもござれの交渉人。ひょんなことから高校時代の後輩で、現在はヤクザとなった兵頭寿悦と深い関係になって…。
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【感想】
@古本市場
1作目の「
交渉人は黙らない」から長い期間を待たされた甲斐がありました。非常に面白かった!!満足も満足。大満足です!盛り上がり過ぎて大暴走をしていますので、以下の感想は、冗談が通じる方のみどうぞ。
さてさて。
冒頭から面白くてどうしようかと思いました。今作の芽吹はホストに絡んだ仕事を引き受けるのですが、ホストクラブで「アッキー」と言う源氏名を頂き、勤務中に法律相談をしてしまう様子がおかしくて仕方がありませんでした。(笑)
勿論、ネゴシエーターとしての依頼に絡んだ業務の一貫ですが、それにしても妙な感じで楽しかった。やはりと言うか、当然と言うか、情報を得た兵頭も客としてやってきますが、芽吹は座席でお姫様だっこをされる有様。うっかりニヤついてしまいました。
兵頭がスケベで芽吹に対して執拗な事は前作以上でテンションをあげましたが(すみません)、兵頭と芽吹の絡みだけではなく、芽吹の仕事に絡んだ展開も面白かった!鵜沢(前作で、芽吹を犯そうとした鵜沢組組長の息子チンピラー)に絡んだホストが、芽吹を陥れる為に依頼人として登場しますが、この人物は鵜沢だけではなく、兵頭とも関わりを持っている。大切な兄を亡くしている依頼人は、兄の死に関わりを持つ兵頭を憎んでいる。兵頭もまた、兄を失った事とは別の依頼人の過去を知るだけに良く思ってはいない。芽吹を挟んで依頼人ど兵頭が火花を散らす事も屡あるものの、依頼人を信じる芽吹の姿勢は一貫しています。
数々のトラブルはあれども、窮する程に頭が冴えるのが芽吹の長所ですね。勿論、(助けを待つ等)神頼み的なものも無いとは言いませんが、それにしても流石のネゴシエーターです。回る回る、饒舌な程に口は回る。美形なのにうっかり寅さんを口ずさんでしまう辺りにも燃えました。
相手が誰であろうと鵜呑みはせずに、冷静に裏を書こうと思考を巡らせる。時と場合によっては、それは狡猾に映る事もありますが、依頼人を信じきろうとする姿勢を貫く事は、普通に考えたら難しいですね。検事も弁護士も辞めた理由の一つに、自分の弱さ(親しい弁護士からは「優し過ぎる」と指摘されている部分)を自覚している事もありますが、それなりに辛い過去を背負っているからこそ、沢山の憂いを知るからこそ、人を信じたい、信じようとする心が大きく働くのかも知れませんね。作中では、芽吹が強く信じた結果、依頼人は良い方向に転換する事が出来ていて良かった良かった!美形なのに時々妙にオッサンな芽吹ですが、そんな所も含めて、とても素敵に思えました♪兵頭に色々されると流されてしまう感度良しな所も、勿論萌えましたが。(笑)
兵頭もまた、只の変態スケベヤクザではありませんでした。勿論、一介の組で若頭をしているだけでも只者ではありませんが。本編終了後のエピローグでは、それについての詳細が明かされますが、、芽吹の依頼人に絡んだ兵頭には切なさと暖かさを感じさせられます。一見上はスケベで掴み所の無い変態ヤクザですが、芽吹同様に、益々魅力的な人物だと思いました。
漸く良い感じに心が固まりつつある中での、芽吹のセカンドヴァージン喪失の際には、盛り上がった後にオチがついてしまうの辺りもまた、この二人らしい結末だと思いました。(笑)兵頭のまさかの「うっかり」にグっと来たのですが、思わずうっかりしてしまう位に芽吹に惚れ込んでいる兵頭と、うっかりしてしまった兵頭にも愛着を湧かせる芽吹。お似合いのカップルだと思います。決める所はきっちり決められるのに、格好良過ぎない辺り、とても親しみ易いカップルです。
毎度のようにさゆりさんも良い味を出していましたが、キヨが智紀にときめいている様子に萌えました。かなりグっと来ました。身長差が40cm近い二人ですが、カップリングが成立して欲しいですね。智紀は滅茶苦茶嫌がっていますが。(笑)
カップリングを前提にすると、キヨのヘタレ攻は確定されたような気がしますが、そうなると智紀はツンデレ受でしょうか。ツンデレで誘い受けだと嬉しいのですが、それ以前に、キヨが智紀をどうやって落とすかが楽しみですね。等と言いつつ、智紀×キヨでも面白いかも知れません。身長差が40cm近い、それこそ究極的な蚤の夫婦系カップルが登場したら、個人的に物凄く盛り上がってしまいそうな気がします。私よりも背が低い、150cmに満たない16歳の攻。ちょっとだけ、本気で見てみたいと考えてしまいました。嗚呼、今後への妄想は広がるばかり(可哀相ですね)。
それともう一つの見所は、芽吹が親しくしている弁護士・七五三野(しめの)の存在です。作中でもガッツリ兵頭と火花を散らしていましたが、今後は更に直接的な芽吹の奪い合いをして頂きたいです。対極的な男前二人に執着される、美形のオッサン芽吹。そんな所にもガン萌えする気がします。勿論、芽吹を奪い合う(まあまあ、すっかり兵頭のものになってはいますが)兵頭と七五野の大バトルが発生したら嬉しいです。
嗚呼、兵頭の舎弟達も可愛かった!(笑)
作中の絶叫五重奏のシーンは、ニヤニヤしながら読んでしまいました。誰でしょうか、芽吹を「姐さん」とうっかり呼んでしまった子は!(笑)兵頭と舎弟達が”社長と社員”の立場を取って終結しているシーンは、どこかおとぼけ系のほのぼの感があって、コミカルで癒されますね。芽吹に対してはネチネチを甘い台詞と変態染みたセクハラを堂々と見せる兵頭ですが、舎弟達からは篤く信頼されているのが良いですね。エピローグでも、普段は隠されている兵頭の新たな面が見られましたが、今作は魅力的な人物が多くて嬉しいですね。
一つだけ、周防組の忠範おじいちゃん組長が登場しなかった事だけは残念でしたが(密かにファンだったり)、3作目では登場して頂きたいものです。鵜沢も毎度のように、迷惑一杯で登場して頂きたい。キヨと智紀も気になる!今作もCD化して頂きたい!
等とアレコレ妄想は募りますが、悔しくなる程に面白かった!気付けばいつも以上に穴だらけで支離滅裂な感想文になりましたが、今から3作目が楽しみです♪
その前に、「デコイ」との連動全サの応募を忘れないようにしなければ。
嗚呼・・・!
そうそう。
最期になりますが思い出した事を少し。冒頭に登場した”満雄”は、読書中は本編に絡んでくる重要人物だと思っていたのですが、見事に冒頭のみの登場で笑ってしまいました。初めから狙って書かれていたとしたら凄いと思います。「いつ再登場するのかしら?」と考えている内に再登板無しで終わってしまった事の意外性の高さに、してやられた気持ちで一杯になりました。とは言え狙ったのではなく、榎田先生が兵頭並の「うっかり」で登場をさせ忘れていたのだとしたら、それはそれで面白いとも思います。この作品においての「うっかり」は、作品を面白くする要素の一つでもあると思うので(兵頭然り)。
交渉人は疑わない(BK1)
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