足跡情報


ご挨拶

ハスイ

Author:ハスイ
観察点は曲がり気味。そしていつも的外れ。個人の独断と偏見に基づいた「ゆるい」感想ブログです。誤字脱字も多し。耽美・トンキワ本が大好物です。

閲覧は「冗談が通じる方・心の広さがオーシャンスケールの方推奨」でお願い致します。尚、コメント+TBはスパム対策の為、承認後に表示されます。ご理解頂けますと幸いです。

↓伝説のマグロ漁師BL。更新が楽しみです!
20081128_515113.jpg


カレンダー

10 | 2009/11 | 12
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

最近の記事


カテゴリー


殿堂入り作品

竜神沼綺譚 (1985年)

JUNEからの作家デビュー第1号となった榊原姿保美(史保美)のデビュー作。BLとは違った情念の深さが魅力的。「美文を読みたきゃ榊原作品を読め!」と言い切ります。感想はこちら

夏の塩―魚住くんシリーズ〈1〉 (クリスタル文庫)

自分の中でも特別な位置にある作品です。未読の方には「兎に角読んで頂きたい」と自信を持ってお勧め出来るシリーズです。感想はこちら。新装版の感想はこちら

箱の中 (Holly Novels) 檻の外 (Holly Novels)

「魚住くんシリーズ」とは違った意味合いで、「読んで頂きたい」と口に出来る作品です。感想はこちら

鋭利な刃物―Spell.e.s.series (ジーン・ノベルズ) 殺人音楽 (花音ノベルス)

好事家の方にお勧め。苦手な方はドン引きしそうなエログロ全開ですが、ストーリーと主人公の設定にBLの枠を超えた面白さがあります。一般文藝書としても行けそうな骨太の作品です。感想はこちら

背徳のマリア〈上〉 (ピアスノベルズ) 背徳のマリア〈下〉 (ピアスノベルズ)

まさに渾身の一作。登場人物の一人が尋常では無い覚悟を持って性転換を繰り返します。ヘヴィーな作品ですが、そこには数々の重要な重いが張り巡らせられています。 感想はこちら

アレキサンドライト (角川文庫)

「耽美とは何ぞや?」そんな疑問をお持ちの方に挑戦頂きたい一作。両性具有もの。苦手な方にはお辛いかも知れませんが、「多分、これが耽美と言うものなのだろう」と言う事は理解出来ると思います。超絶技巧の耽美作品。感想はこちらから。

熱い罠 (ラヴェンダー・ロマンス・シリーズ)

管理人を爆笑の渦に巻き込んだ本格ゲイポルノ小説。「ポルノグラフィーとブラックユーモアは紙一重」だと言う事が良く判る一作。和訳が冴えています。ホンモノ志向の方にお勧め。感想はこちら

胡蝶の誘惑 アーサーズ・ガーディアン (SHYノベルズ)

2008年度No.1トンチキ作品。桃色パンチな究極のトンチキをお求めのあなたに。感想はこちら

美男の達人 (白泉社花丸文庫)

BL界屈指の長台詞に耐えた時、新しい何かに出逢えるかも知れません。「白骨友の会」がリアル。感想はこちら

同級生 (EDGE COMIX) (EDGE COMIX)

青春ピュア野郎達が眩し過ぎます。”おいろけメガネ”に翻弄されて下さい。感想はこちら


FC2ブログ

タンゴの男

タンゴの男(メロメロコミックス) (mellow mellow COMICS)タンゴの男
(2008/10/29)
岡田屋 鉄蔵

商品詳細を見る


【あらすじ】

タンゴの男と呼ばれながら、本当の情熱を知らぬままに踊り続けてきたダンサー・アンジー。ラテン人の母を持ちながら、祖父に引き取られ、今は日本人として暮らすヒロ。アンジーは出逢いのひと目から沸き立つような欲望をヒロに感じる。男にはまるで興味のないヒロだったが、懐かしい故郷を感じさせるアンジーの包容力に、戸惑いながらも、いつしか心と体を開いてゆく・・・。男が男を愛する時を情熱のタンゴに乗せて描いた、著者初めての作品集。描き下ろしも収録。

日本最大級ネット書店のイーブックオフ

【感想】

@古本市場

「筋肉・体毛ファンの方、お待たせ致しました!」と言う感じでしょうか。肉体描写だけを言えば、稀にアクアコミックスから発刊される兄貴系BLを連想しますが、方やヒゲの40歳目前、方や坊主の30代前半(だと思われる)の男盛りなメインカップルの可愛い事!テンションがあがりました。

男同士のタンゴものと言えば、華藤先生の「サウダージ」もありましたが、今作でも盛り上がりました。良いですね、男同士のタンゴ。

さて。

「タンゴの男」と呼ばて来たダンサー・アンジーは妹のような存在のベネと暮らしている。ベネもダンサーであり、タンゴの指導もしている。アンジーの性趣向は奔放だったが、本当の情熱を知らないまま。それを知るベネは、レッスン中に偶然居合わせたヒロに対し、アンジーが興味を持った事を察知。ラテン人の母を持ちながら祖父に引き取られ、今は日本人として暮らすヒロもまた、アンジーに興味を湧かせた。男と別れたばかりのアンジーを思い、アンジーが興味を持つヒロをタンゴの世界に引っ張り出そうとする。

勝気なベネは女性ですが、アンジーとヒロをくっつける為のキューピッド役になります。8年にも渡ってアンジーのパートナーをしている女性ですが、男女の関係にはありません。アンジー曰く、「妹のような存在」のベネですが、ベネ曰くアンジーは「ママのような存在」。他人でありながら、兄妹以上に親密な信頼感で結ばれる二人が、とても微笑ましい。傍から見たら恋人同士のようにも見えますが、その実、性別を超えた親友のような関係を持ち続けているのですよね。

女性が男同士のカップルを取り持つ事自体は、稀に見かける設定ですが、ベネの存在感は只のキューピッド役には納まりません。ヒロを交えた3人での新たな親友・信頼関係を成り立たせる為の存在としても、とても重要な役目を担っています。アンジーとヒロを支える事だけでは無く、二人を見守る立場でもある。それこそ、二人のお母さんのように見える事も間々あります。(笑)ダンサーの合間にSMショーで女王様をしている事もあるベネですが、実は母国の家族を一人で養っている苦労人。だからと言って、本人は苦労を見せる事も無く、結果として家族を養う事にはなっていても、自分が序湯熱を傾けられるものを持っていて、とても自立しているのですよね。素敵な女性だと思いました。

肝心のアンジーとヒロと言えば、男盛りな30代カップルとは思えない程に、急接近したり焦れたりしながら恋人同士になりますが、たまに物凄く可愛い。特にヒロの可愛さは何とも言えません。(笑)

知り合ってからも、ヒロは2年付き合った恋人の女性からは二股をかけられて別れを経験したり、アンジーはヒロを気にしながらも他の男に手を出したりと、それなりの小さな波乱はありますが、「そろそろ二人は一穴勝負に入るか・・・!」と言う方向に定まりかける頃の、ヒロが可愛い。ノーマルであったはずの自分への葛藤と狼狽、アンジーへの自分の心を受け入れるまでが特に可愛い。マッチョな30男が赤面するシーンも沢山見られます。青春時代に初恋を覚えたばかりの乙女のようにも思えた事がありました。(笑)

奔放に一時凌ぎの恋人を見つけて来たアンジーにしても、ヒロの存在は特別で、自分の中で特別視をしているからこそ、慎重な面も見せています。だからと言って、慎重になり過ぎる事は無く、ベネと共に外堀から埋めるような状況を作って、慎重に見える積極性を持ってヒロに接近。それが功を奏してヒロを獲得しますが、そのまま突っ走る二人ではありません(それまでの過程で、酒の勢いで触れ合ってはいますが)。アンジーに触れていたいのに、それが恋愛感情から来るものなのかが解らないとヒロの葛藤は続きます。

そこからのシーンが見せ場で、ヒロの葛藤を受け入れたアンジーの発言の数々が良いのですよ。ベネが「ママのようだ」と例えた、母性的な包容力を感じさせられます。「あいのこ」として生まれ、幼少時代から家族には恵まれたとは言えないヒロが、アンジーに自分の過去を吐露したシーンでも、アンジーの母性的な包容力が見られましたが、アンジーの母性的な包容力や優しさは、元から持ち合わせたものだけではなく、某かの憂いを沢山知るからこそのものだと言う事が伺えます。傷付く事を沢山経験して来たからこそ、他人の苦しみを解ってあげられる存在と言うか。具体的なアンジーの過去は深く描かれる事はありませんが、どう言う訳か、そんな気がしていました。

流石に心が固まった後の濡れ場、得に素股は「おおっ・・・!」と思わず唸ってしまうようなものでしたが、あれは素股ファン必見ですよ!男の男による男の為の素股だと思います。途中で違和感を覚えるヒロの心情がとてもリアル。途中からはアンジーに流されちゃっていましたが。(笑)

ラストも良かったですね。女性が関わりながらも、メインカップルの邪魔にならないのは、ベネが魅力的な女性だったからでしょうね。アンジーとヒロにとっても、自分達を良く知り、支えて見守ってくれるベネの存在は大きいと思います。

色々な面で、こんなにニヤつきながらBLの漫画を読んだのは、久し振りの事でした。ヒロの名前が、アンジーと、そしてタンゴにとっても重要な意味合いを持つものだと言う「符号」になっている事も面白かったです。絵柄の好みは大きく分かれる気がしますが、とても読み応えのある作品でした!

タンゴの男(bk1)


タンゴの男(メロメロコミックス) (mellow mellow COMICS)タンゴの男
(2008/10/29)
岡田屋 鉄蔵

商品詳細を見る

★可愛いレンタルサーバーLOLIPOP!

コメント

ハスイさん こんにちは♪

私は別に体毛やマッチョに萌えはないんですが、あっても構わないくらい男同士で心温まる恋愛模様を展開している二人に悶えました♪

とかいうわりにスマタに言及し忘れたよー!!NO〜〜!←ショック受けるところか・・・?
ヒロは彼女にセックスだけの男なんて言われてた割りに、アンジーに愛撫されていちいち赤面しちゃう様がかわいくてかわいくてたまりませんね!!

ただのオヤジとマッチョの恋愛ものならここまで惹かれはしませんが、二人のそれなりに長い年月を過ごしてきたあとにようやく巡り合えた運命みたいな部分にロマンを感じます。

ベネも好きだ〜♪すごく暖かくて懐の広い女性ですよね!

こちらはまだ単行本未収録分があるという情報をいただいたので、がっつりデキちゃったあとの二人も楽しみです。そしてできればアンジーとヒロのタンゴがぜひ見たい!!
続きが出ることを切に希望したいですね♪

TBいただいていきますのでよろしくお願いします!

>ゆちゅ♪さん

こんばんは!

視点が明後日の方に向かってしまった感想にTBをお送り下さって恐縮しています。ありがとうございます!

>私は別に体毛やマッチョに萌えはないんですが、あっても構わないくらい男同士で心温まる恋愛模様を展開している二人に悶えました♪

この二人は体毛やマッチョ以前に、人と人が惹かれあってと言う、同姓同士の恋愛だけではなくて、人間愛的な愛情を感じますね。パット見はガタイの良いカップルなので圧倒されましたが、穏やかさや優しさが感じられました♪

>とかいうわりにスマタに言及し忘れたよー!!NO〜〜!←ショック受けるところか・・・?

ゆちゅ♪さんがスマタを見逃すとは珍しいですね。(笑)とは言え、スマタ以上に見所の多いカップルでしたから、スマタを見逃しても問題は無いと思いますよ。メンタル面で繊細な部分が多くて、そちらの方に釘付けになってしまったのでしょう♪

>ヒロは彼女にセックスだけの男なんて言われてた割りに、アンジーに愛撫されていちいち赤面しちゃう様がかわいくてかわいくてたまりませんね!!

男盛りで坊主頭でガタイも良いのに、繊細で可愛いかったですね。イチイチ可愛らしいい為、そのおぼこっぷりに萌えたものです。

>ただのオヤジとマッチョの恋愛ものならここまで惹かれはしませんが、二人のそれなりに長い年月を過ごしてきたあとにようやく巡り合えた運命みたいな部分にロマンを感じます。

大人なので体の面では即物的に進行しましたが、心の面は繊細で慎重で臆病でしたね。積極性を見せる事もあるけれど、基本は手探り状態で。しどろもどろしている時には、ついつい「ホラホラ、もうちょっと!頑張って〜!」とおばちゃんコールで応援していました。(笑)

>ベネも好きだ〜♪すごく暖かくて懐の広い女性ですよね!

ベネの存在感は良かったですね!女性とカップルが絡む作品は、実はあまり好まないのですが、ベネとアンジーとヒロの3人の距離感は暖かったですね。アンジーとヒロの良き理解者で、本人も頑張り屋さんで。沢山苦労をしているはずなのに、自分を楽しみながら母国の家族を支えていて、素敵な女性だと思いました。

>こちらはまだ単行本未収録分があるという情報をいただいたので、がっつりデキちゃったあとの二人も楽しみです。そしてできればアンジーとヒロのタンゴがぜひ見たい!!
続きが出ることを切に希望したいですね♪

私も続編が楽しみです♪読める機会に恵まれると嬉しいですね!

ではでは、コメント+TBありがとうございました!こちらからもお返しに伺いますね!

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://glitter0217.blog67.fc2.com/tb.php/741-d16d2804

タンゴの男-The Man of Tango-

タンゴの男(メロメロコミックス) (mellow mellow COMICS) 岡田屋 鉄蔵 JUGEMテーマ:モブログ もう「やりますやります」言いながらまるで有言不実行、あてにならないオオカミ腐女子のゆちゅらぶ♪です…(T∇T) やっとタンゴの感想に取り掛かれるよ…。 この本は...

 | BLOG TOP |