【あらすじ】
砂漠の王子×美貌の軍人のドラマティックラブが豪華2枚組になって登場!任務で砂漠の国を訪れた美貌の軍人・秋成は、第一王子のイズディハールと出会う。勇猛果敢で高潔なオーラを纏ったその姿と人柄に心を奪われてしまう秋成。ところが帰国前日、爆破テロ事件が発生し秋成は誤認逮捕されてしまう。孤立無援な捕虜となった秋成に救いの手を差し伸べたのは、なぜか王子その人で…!?
【キャスト】
秋成・エリス・K・ローウェル:遊佐浩二
イズディハール・ビン・ハマド・アル・ハスィーブ:安元洋貴
ハミード・ビン・ハマド・アル・ハスィーブ:小西克幸
アトリー:樋口智透、フィエロン:大西健晴
バイス:宮下栄治、ダン:四宮豪
ズフラ:早水リサ、ザーランド:井上剛
軍人:近藤辰典・田久保修平、側近:前野智昭
日本最大級ネット書店のイーブックオフ
【感想】
オンライン書店ビーケーワン
「
原作」を読んだ際には「ケチをつけながら萌える」と言う邪道読者振りを発揮していましたが、CDを聴いてもその辺りは健在です(冒頭からすみません)。
以下、下品の極みですのでご注意下さいまし。
この作品はアラブ+花嫁ものと言う事で、身分差の恋+秘密設定付きの受が登場します。受の秘密設定は半陰陽。BLCDで半陰陽・両性具有ものを拝聴するのは初めての試みです。しかしながら、原作と比較をすると、「秋成のヴィジュアルに対する女性的指数」が声優さんの艶っぽい男声でカバーされている為、半陰陽設定に限れば、幾分かはソフトに感じられるかも知れません。苦手な方にはどうあってもお辛い設定かとは思いますが、頑張れば「普通のBL」として聴けなくない気もします。
話の流れは大半は原作通りなので、割愛させて頂きますよ。
真っ先に突っ込むのはアレですね。このCD。遊佐さんの秋成と、小西さんのハミード(お兄ちゃん大好き!)に「あそこ」と言わせているのがニクイです。隠しているようで返って強調されてしまう隠語、それがあそこ。
エロ声も素敵な声優さんに、
「「あそこが疼く」とか「あそこを濡らして」とか言わせるなー!(否、もっと言わせてしまえー!)」
と、妙な方向に萌えた事は事実です(すみません)。
そこ、ここ、あそこ。
たかが、あそこ。されど、あそこ。
直截的な物言いを避ける為の隠語のはずなのに、より中身が強調されて恥ずかしく聞こえる、あそこ。掘り下げるとエロワードとしての価値の高さが伺えますね(掘り下げようとするな!)。原作ではオブラートな表現で包まれていたはずの箇所ですが、音声で「あそこ」と表現されてしまった事には、色々な意味合いで感慨深いものがありました。
内容はアレですね。CD=キャラ萌え+声優萌えを楽しむ度数が上がる反面、「ここは入れて欲しいなあ」と思っていた秋成のモノローグが削られていた事が残念でした。
イズディハールからプロポーズをされる以前の秋成は、イズディハールとの関係が一時的なものだと自分に言い聞かせています。ズフラの手引きで拉致をされる前には、ハミードから辛辣な言葉を受けて傷付く。救出された直後には、ハミードの言葉を受け、そして自分の立場を弁えた上で、「これからの一生を、どんな形でも良いからイズディハールに自分の人生を捧げる」と覚悟を決める。
ここってとても重要な部分なのですよね。「イズディハールが望んでくれるのなら、男として暮らしてきた自分の人生を捨てる事も厭わない。傍において貰えるのなら女になって側室として生きてもいい」と言う、なりふり構わない切実さもありますからね。その上、「イズディハールが世継ぎを成す為に正妃を迎える事」を前提した、秋成なりの複雑な想いも存在していますから、重みのあるモノローグでもある訳で。
それと同時に、「自分が関わる事でイズディハールの将来を悪い方に左右するのであれば、潔く身を引いて遠くから見守り続けたい」と考えてもいる。総てにおいてイズディハールの気持ちを優先しようと考えている必死な様子が伺えます。それを強調する為にも、原作のプロポーズ直前に登場した、「できればずっと傍にいたい、だが、もし自分の存在が邪魔になるようならすぐにでも離れ、遠くから見守っている―秋成のそんな気持ちを知ったなら、イズディハールは煩わしがるだろうか」。複雑な想いから来る苦悩・葛藤・覚悟が終結していた、このモノローグは削って欲しくなかったですねえ。
あの切実なモノローグの有無で、イズディハールのプロポーズの重みも違って来ると思うので。
欲を言えば、スイス旅行で初めてを経験する前の入浴中のモノローグや、事に及ぶ前の移動中のモノローグも削らないで頂きたかったですね。両性具有ならではの期待と不安が見られる貴重なシーンでしたから。
でもってまあ。
安元さんのイズディハールは甘い低音が素敵ですねえ。ここ最近の作品だと「
DEADLOCK」のディック役を拝聴したものですが、ディックとは違った良さがありますね。イズディハールのイメージにもピッタリですし、攻めの喘ぎが聴けるのも嬉しい。攻めの喘ぎも良い喘ぎが沢山あって、グっと来ました(まるでオッサンの表現ですね)。
遊佐さんの秋成は、原作のキャラクター像との間にギャップを感じ、どうにも最初は違和感があったのですが(キャスト発表前の自分の脳内では、秋成の整い過ぎて人形的な無機質で身を鎧う色気=神谷さんの声のイメージだったのですよね)、聴き続ける内に慣れました。その上、最初は(秋成像としては)取っ付き難いと感じてしまったエロ声も、段々癖になるから怖いですねえ。耳癖のつく、独特のエロさが堪りません。遊佐さんのお声は常に艶っぽいので、根本的がエロベースには違いありませんが、時々異様に可愛い。甘い濡れ場も耳福ものでした♪
ラストのラブラブ新婚初夜においては、しつこくリピートをして聴いてしまいましたよ。女性部分の貫通式も取り入れられている為、半陰陽・両性具有ものが苦手な方にとっては、一番の障壁ポイントとなるかも知れませんが、声優萌えでカバーをすれば、どうにか聴けるような気がしなくもありません。
キワモノ喰いが主食の人間としては、難無く聴きましたが、それにしてはあまりの甘さに卒倒しかけましたよ。ニヤつきながら拝聴してしまいました(色々変態気味ですみません)。
Disc2のトラック8、6分12秒においては、安元さんと遊佐さんとの「完璧な喘ぎシンクロ」が登場して感動しましたよ。久々に心震えるような、見事な喘ぎのシンクロでした。お二方とも色っぽい。ついでを言えば、この瞬間の攻め喘ぎが、作中で一番グッと来る攻め喘ぎでした。
小西さんのハミードも大好きです。秋成を拷問する際の、超Sスイッチが入ったハミードも素敵でした。元々がハミード萌え+小西さんの声好きと言う事もあって、色眼鏡過多の自覚はありますが、「どれだけお兄ちゃん大好きやねん・・・!」と突っ込みたい程の、イズディハール大好き振りも良かったですねえ。その癖、イズディハールと秋成の関係が進展するように炊き付けてみたり。天邪鬼振りには可愛さを感じてしまう事もありますが、萌え所沢山で大満足でした。秋成にセクハラするシーンも良かった!言葉攻めが本当に色っぽい!それと共に、「イズディハール以外の人間からセクハラされて感じてしまう秋成」にもうっかり萌えました。本命以外にセクハラされて感じてしまうのって、倒錯的で良いですね!(身を乗り出しつつ)。
そしてまたハミードの話に戻るのですが、作中一番のツンデレは、実はハミードのような気がしています。ブックレット収録のハミード視点SSにも萌えましたよ。あの煩悶振りは特に。イズディハールが好き過ぎるあまりの「三人結婚」を匂わせる発言、秋成に対する嫉妬。それとともに発生している淡い想い。お陰様でガン萌えをしてしまったのですが、同時に心配な部分が出て参りました。
原作でのイズディハールとハミードは、「自分達以下の弟王子に国を任せるのには不安がある」と言ったような言及をしていた気がするのですが、ブックレットのSSのラストでは、男秘書にちょっとときめきかけているハミードが描かれています。否、腐的には双子が揃ってホモに転んでくれてもおいしいのですが、シャティーラ一国についてを考えるとちょっと心配です。イズディハールが皇太子退位の意志を示した重要性も薄れてしまいますしね。
何はともあれ。
音声作品ならではの萌えが沢山あり、楽しく拝聴させて頂きました♪
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